失業保険はいくらもらえる?月収別の早見表と自動計算ツール【令和8年8月改定】
失業保険(雇用保険の基本手当)の受給総額は、「基本手当日額 × 所定給付日数」で決まります。
たとえば45歳・月収30万円・勤続12年・自己都合退職なら、1日6,307円 × 120日で約75.7万円です。
1日あたりの上限は年齢で決まっており、45〜59歳なら9,110円。これを超えて支給されることはありません。
このページの金額は、令和8年8月1日に改定された最新の基準で計算しています。
下の計算ツールに3つ入力すれば、ご自身の目安がその場で出ます。
あなたの失業保険はいくら?
3つ選ぶだけ。入力した内容はどこにも送信されません。
万円
—
※概算です。実際の支給額は、離職票に記載された賃金額をもとにハローワークが決定します。受給を保証するものではありません。
失業保険の金額は、2つの数字だけで決まる
計算式はひとつです。受給総額 = 基本手当日額 × 所定給付日数。
複雑に見えるのは、この2つの数字の出し方にそれぞれ決まりがあるからで、順番に追えば誰でも計算できます。
| 基本手当日額 | 1日あたりの支給額。退職前6か月の給与と年齢で決まる |
|---|---|
| 所定給付日数 | 何日分もらえるか。退職理由・年齢・加入期間で決まる |
金額を大きく左右するのは、実は後者です。同じ月収でも、自己都合の90日と会社都合の330日では3倍以上の差がつきます。
① 基本手当日額の出し方
3ステップです。賃金日額を出す → 給付率をかける → 上限・下限で調整する。
ステップ1:賃金日額を出す
賃金日額 = 退職前6か月の給与総額 ÷ 180日。おおよそ月収 ÷ 30と考えて差し支えありません。
賞与は含みませんが、残業代・通勤手当・各種手当は含みます。
ステップ2:給付率をかける
賃金日額が低い人ほど給付率が高くなります。生活への影響が大きいためです。給付率は約50〜80%の範囲です。
| 賃金日額(59歳以下) | 給付率 |
|---|---|
| 3,203円以上 5,480円未満 | 80% |
| 5,480円以上 13,490円以下 | 80%〜50%(金額に応じて逓減) |
| 13,490円超 | 50% |
60〜64歳だけは別の率で、45〜80%です。退職のタイミングが60歳の前後にかかる方は、ここで差が出ます。
ステップ3:上限・下限で調整する
いくら給与が高くても、基本手当日額には年齢ごとの上限があります。令和8年8月1日から次の金額です。
| 退職時の年齢 | 基本手当日額の上限 | 月額に換算すると |
|---|---|---|
| 29歳以下 | 7,450円 | 約22.4万円 |
| 30〜44歳 | 8,270円 | 約24.8万円 |
| 45〜59歳 | 9,110円 | 約27.3万円 |
| 60〜64歳 | 7,830円 | 約23.5万円 |
出典:厚生労働省「雇用保険の基本手当日額の変更」(令和8年8月1日適用)
下限は全年齢共通で2,562円です。パート勤務などで給与が少なかった方でも、これを下回ることはありません。
月収別の早見表
45〜59歳の方の目安です。月収が上がるほど給付率が下がるため、金額の伸びはゆるやかになります。
| 月収(額面) | 基本手当日額 | 30日あたり |
|---|---|---|
| 20万円 | 5,037円 | 約15.1万円 |
| 25万円 | 5,776円 | 約17.3万円 |
| 30万円 | 6,307円 | 約18.9万円 |
| 35万円 | 6,630円 | 約19.9万円 |
| 40万円 | 6,745円 | 約20.2万円 |
| 50万円 | 8,334円 | 約25.0万円 |
| 60万円以上 | 9,110円(上限) | 約27.3万円 |
月収35万円と40万円でほとんど差がつかない点に注目してください。逓減区間の底にあたるためです。
② 所定給付日数の出し方
ここが金額を最も大きく動かします。退職理由によって、同じ人でも日数が2〜3倍変わります。
自己都合で辞めた場合
| 雇用保険の加入期間 | 所定給付日数 |
|---|---|
| 1年未満 | 対象外 |
| 1年以上10年未満 | 90日 |
| 10年以上20年未満 | 120日 |
| 20年以上 | 150日 |
年齢は関係ありません。上限は150日です。
会社都合で辞めた場合(特定受給資格者)
倒産、解雇、事業所の廃止などが該当します。年齢と加入期間の組み合わせで、最大330日まで伸びます。
| 年齢 | 1年未満 | 1〜5年 | 5〜10年 | 10〜20年 | 20年〜 |
|---|---|---|---|---|---|
| 30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | — |
| 30〜34歳 | 90日 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 |
| 35〜44歳 | 90日 | 150日 | 180日 | 240日 | 270日 |
| 45〜59歳 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
| 60〜64歳 | 90日 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
体調不良や介護で辞めた場合(特定理由離職者)
ここを知らずに損をしている人が最も多い区分です。自分の意思で辞めていても、やむを得ない事情があれば会社都合と同じ日数になります。
該当する可能性があるのは、たとえば次のようなケースです。
- 体調を崩し、医師から就業が難しいと判断された
- 腰痛・持病・手術後の療養など、身体の不調で続けられなくなった
- 家族の介護や看護が必要になった
- 有期契約が更新されなかった(本人は更新を希望していた)
- 配偶者の転勤で通勤が困難になった
日数の表は会社都合と同じものが使われます(有期契約の雇止め以外の理由では、適用される範囲に違いがあります)。
判断するのはハローワークで、離職票の記載と、医師の診断書などの資料をもとに決まります。
就職が困難と認められる場合
障害者手帳をお持ちの方などが対象です。日数が大きく増えます。
| 年齢 | 1年未満 | 1年以上 |
|---|---|---|
| 45歳未満 | 150日 | 300日 |
| 45〜64歳 | 150日 | 360日 |
受給総額の早見表
月収30万円・加入10年以上20年未満の方が、退職理由だけを変えた場合の比較です。
| 年齢・理由 | 日額 | 日数 | 総額の目安 |
|---|---|---|---|
| 45歳・自己都合 | 6,307円 | 120日 | 約75.7万円 |
| 45歳・会社都合 | 6,307円 | 270日 | 約170.3万円 |
| 35歳・自己都合 | 6,307円 | 120日 | 約75.7万円 |
| 35歳・会社都合 | 6,307円 | 240日 | 約151.4万円 |
| 28歳・自己都合 | 6,307円 | 120日 | 約75.7万円 |
| 28歳・会社都合 | 6,307円 | 180日 | 約113.5万円 |
45歳の自己都合と会社都合で、差額は約95万円。日額ではなく日数で決まることが、数字で分かると思います。
いつから振り込まれるか
退職してすぐには振り込まれません。手続きの順番と、理由ごとの待ち時間は次のとおりです。
| 待期期間 | 全員に共通。ハローワークで手続きをした日から7日間 |
|---|---|
| 給付制限 | 自己都合の場合、待期の後にさらに1か月(令和7年4月1日以降の離職) |
会社都合・特定理由離職者には給付制限がありません。待期7日の後、認定日を経て振り込まれます。
初回の入金は、手続きから数えておおむね1か月前後が目安です。
なお、給付制限は令和7年4月1日から3か月→1か月に短縮されました。古い情報が残っているサイトも多いのでご注意ください。
ただし、5年以内に2回を超えて自己都合退職している場合は3か月のままです。
また、退職前後にリ・スキリングのための教育訓練を受けた場合は、給付制限が解除されます。
金額が変わる5つの分かれ目
同じ人でも、次の5点で受け取る額は大きく変わります。
-
離職票の退職理由が正しいか
会社が「自己都合」と書いていても、実態が違えばハローワークで覆ることがあります。残業時間、賃金の未払い、退職勧奨の有無が判断材料になります。 -
特定理由離職者に当たらないか
体調不良での退職は、本人が「自己都合だ」と思い込んでいるケースがほとんどです。医師の診断があれば区分が変わる可能性があります。 -
退職日をいつにするか
加入期間が「10年まであと1か月」「20年まであと2か月」という場合、退職日をずらすだけで日数が30日増えることがあります。年齢の区切り(45歳・60歳)も同様です。 -
傷病手当金と失業保険の順番
体調不良で辞める場合、先に傷病手当金を受け取り、回復してから失業保険に移るほうが総額が増えることがあります。順番を間違えると取り返せません。 -
受給期間の延長申請をしたか
失業保険は原則、退職の翌日から1年以内に受け取り切る必要があります。病気や介護ですぐ働けない場合は、最長3年の延長申請ができます。申請を忘れると権利が消えます。
失業保険だけではない場合がある
体調を崩して退職した方の場合、失業保険の前に傷病手当金を受け取れることがあります。
健康保険から支給されるもので、標準報酬月額のおよそ3分の2が、支給開始から通算1年6か月まで支払われます。
両方の対象になる方は、順番と申請のタイミングで総額が変わります。
「働ける状態」が前提の失業保険と、「働けない状態」が前提の傷病手当金は同時には受け取れないため、
どちらを先にするかの判断が必要になります。
ご自身の場合はいくらになるか、30分で確認できます
傷病手当金との組み合わせを含めて、受け取れる可能性のある金額と手続きの順番をご説明します。オンライン・無料です。
着手金0円/相談のみでも構いません
よくある質問
まとめ
- 受給総額は「基本手当日額 × 所定給付日数」。計算式はこれだけ
- 日額の上限は45〜59歳で9,110円(令和8年8月1日〜)。下限は2,562円
- 金額を最も左右するのは日数。自己都合と会社都合で2〜3倍変わる
- 体調不良での退職は特定理由離職者に当たる可能性がある。申告しないと適用されない
- 退職日の決め方、傷病手当金との順番でも総額が変わる
このページの金額は概算です。実際の支給額と日数は、離職票の記載内容をもとにハローワークが決定します。
判断に迷う点がある場合は、お住まいを管轄するハローワークにご確認ください。
※本記事は制度の一般的な説明です。個別の可否・金額は、健康保険の保険者およびハローワークの審査により決定されます。記事内容は公開時点の情報にもとづきます。